彼の年齢は私の１０歳上（らしい）
おっさんではあるが、勤続１３年という輝かしい歴史がある。
パチンコ店でしかも役職にも就かないで１３年とは
ギネスものである。
今年あたりギネスに申請しようかと本気で思っています。
もし、一般従業員で役職にも就かず１３年も
同じグループで働いている人がいたら報告して下さい。
クビにしますから。
だって・・・
ギネスに載らなければやってる意味がないでしょ。
で。
そんなお茶目で可愛い凶池さん。
正直いって意味不明。
ある日、私が監視カメラでお客の様子をみていた時。
ある違和感を感じました。
従業員が一人足りない・・・
私はホールに出て人数確認するが、やはり一人足りない。
ふと横を見ると・・・
自動販売機と両替機の間に挟まる影が・・・
そう、凶池さん♥
ハマるなよ！私「どうしたのですか？」
凶池「あっ、い、いやっ・・・」
私「いつまでも挟まっていないで仕事して下さい」
凶池「あっ、はい・・・」
ふ〜！まいったもんだ・・・
カメラの死角を把握してやがる・・・
そんな可愛い凶池さん。
私はまた死角に入らないかと、カメラでチェックをしていました。
相変わらずホールをウロウロウロウロしている。
と。
いきなり店内の柱を両手でガシッと掴む・・・
はて？
どうしたことやら・・・
すると、柱に・・・
膝蹴りっ！
膝蹴りっ！！
そして膝蹴りっ！！！・・何・やっとん？私はまたホールに出て、凶池さんに
私「ど、どうしたんすか？」
凶池「あっ、い、いやっ・・・」
私「蹴りたい気持ちも解りますが、仕事して下さい」
凶池「あっ、はい・・・」
まったくなんてやつだ・・・・
ホールで膝蹴りなんて・・・
信じられない気持ちを抑え、事務所に戻る。
と。
凶池さん
何やら下を向いてゴソゴソしている模様。
今度はなんだよ！みると、そこにはリモコン（従業員がよく当ったらピコッてやるやつ）を
ネタにして寿司を握っている！（マネ）
ビビビーーーーン！し、痺れる・・・
私「どうしたんすか？」
凶池「あっ、い、いやっ・・・」
私「寿司を食べたい気持ちも解りますが、リモコンは寿司ネタにはなりませんよ。
仕事して下さい。いや、マジで・・・」
凶池「あっ、はい・・・」
ビビビときたぁ〜〜〜！
まじ勘弁してくれよ・・・
もう大丈夫だろ。
ところがどっこい、彼は更にスーパーな必殺技を持っていた。
やっと体の痺れもおさまり、おもむろにカメラを見る。
そこには凶池さん・・・
彼は腰をグッと落とし、両手の手のひらを合わし、腰の辺りにセット。
そして手の平の付け根だけ合わしたまま、手と手の間を開く。
そうまるでドラゴンボールのカメハメ波を撃つかのような構え。
そして、
おもむろに、
撃つ！
撃つ！！
撃つ！！！もう・・ダメ・・・
私「何してんすかっ！」
凶池「い、いや。撃とうかと・・・」
撃てるの！？私「う、撃てるんすか？」
凶池「撃てません」
だそうです。
こんなお茶目な凶池さん。
それでも、１３年間無遅刻無欠勤（病欠も含む）。
ある時、私はこんな凶池さん謎を解くべく、質問を投げかけた。
私「色々蹴りとか、〜〜波とかできるのは、何か格闘技してたからなんすか？」
凶池「あっ、はい・・・」
す、すげぇ・・・
人は見かけによらないってホントだな！
格闘技って、もしかして極真空手とか、少林寺拳法とかだったらどうしよう・・
まさかっ！Kー１とか？
どっちにしろ、仲良くなっておいて損はない。
いざとなったら凶池さんを呼んで助けてもらえるのかな？
やべぇ・・
知り合いが格闘技やっていたなんて聞いて
もう大興奮！！
ハァハァもんですよ！！
私「え〜、なんすか？」
凶池「あ、でも、昔ッスよ」
格闘技に今も昔もな〜〜〜いっ！私「なんすか〜〜〜？」
凶池「モンゴル相撲」
モンゴル相撲！？って、あの体に油を塗りたくってやるレスリングみたいなの？
キ、キモイっす。
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