イトキン課長「おまえ・ちょっと○番台と○番台の傾斜見てこい!」いきなりブチ切れモードである。
私は心の中では、「思ったようなデータが上がらないからって傾斜のせいにすんな!」
と思いつつも、傾斜を見に行ってきた。
傾斜はキッチリ4分。特に問題はない。
私「キッチリ4分です。特に問題はありません。」イトキン課長「んぁ?そうか・・ちょっと俺見てくるわ」バタン!
私「・・店長!なんか今日の課長・・機嫌悪いっすね・・」竹本店長「・・あぁ。そうだな。こんな時は素直に従っておいたほうがよさそうだな・・」暫くして・・・課長から呼ばれる・・
イトキン課長「おい!おめぇら!ちょっと来い!」私達は事務所を出て、課長の所へ走った。
イトキン課長「なんだぁ!?この釘は!??こんなに頭が出ていたら利いてるわけねぇだろ!!」(#゚Д゚)台を打ち付けている釘が、枠より3cm程出ていた。
もちろん私達は『正式な台の打ち付け方講座』たるものは受けた覚えがないので、
釘の頭が何cm出ていたらダメ。みたいな話は聞いたことがない。
いきなり切れてかかる課長にムッとしながらも、機嫌が悪いことを考慮に入れ、
ここはとりあえず従うことにした。
イトキン課長「こんなんじゃ客が少し叩けば傾斜がずれるだろが!!」(#゚Д゚)いや・・叩いたぐらいじゃ・・ずれねぇって・・
イトキン課長「今すぐ直せ!」(#゚Д゚)私と店長は渋々、出ている釘を頭が5mmくらいまで打ち付けた。
まぁこのくらいで済んで良かった・・・
と思いながら課長に報告した。
竹本店長「終わりました」イトキン課長「ああ!?何でこんなに早ええんだ!?」
イトキン課長「全台やれよっ!ぜ ん だ い !」ちょ!全台って・・・どれだけ時間かかると思ってンだよ!
それでもまぁ、今日だけ時間かけてやってしまえば後はいつも通りだな。
と自分を納得させ、私達は作業にかかった。
時計は既に午前3時を指していた・・・
1時間後・・・午前4時。
店長「全台終わりました」イトキン課長「おお。そうか・・ちょっと見てくる」私達の仕事は完璧だった・・・
もちろんこの場でOKをもらえると確信して疑わなかった・・・
私と店長はかたずをのんで、カメラでイトキン課長を見ていた・・・
1コース・・・クリア!
2コース・・・クリア!
3コース・・・クリア!
4コース・・・・・・
イトキン課長が何かを見ている。
そして、
島に掴まり、まるで坂上がりをするような体制になった・・・
な、何を一体・・
私と店長は顔を見合わせ、そしてまたカメラを見た。
すると!!!!
なぜか、イトキン課長が台に向かって加速!!!!
そのまま足で台の枠を
蹴る!(#゚Д゚)┌θ☆|| ドカッ
蹴る!!(#゚Д゚)┌θ☆||ドカッ
また蹴る!(#゚Д゚)┌θ☆||ドカン
もっと蹴る!!(#゚Д゚)┌θ☆☆||ドカバキッ
更に蹴る!!!!(#゚Д゚)┌θ☆☆||ドゴンッ
バッキャーン!!遂に台の木枠が外れた!!!
えぇぇぇぇぇeeeeeeeeeeee!!!!!!!!!! Σ(´`lll)
イトキン課長「てめぇらぁぁぁぁ!ちょっとこいぃやぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」(#゚Д゚)暴走モード突入!!シンクロ率測定不能!!!
エヴァ初号機なんて目じゃねぇ・・・
イトキン課長「オイコラ!何で木枠が外れんだ!!?あぁ!?」あんたが・・蹴った事・・・忘れて・・ま・・・す・・?
イトキン課長「おいてめぇら!何で外れたか分かるか!!?あぁ!?」だ、だから・・アンタが・・・
イトキン課長「釘はなぁ!真直ぐ打たなきゃ利かねえんだよ!!」竹本店長「でも・・ほぼ真直ぐですが・・・」イトキン課長「ほぼ?ほぼじゃダメなんだよ!!」
イトキン課長「てめぇらも釘調整やってんだろ!?真直ぐと、ほぼ真直ぐとの違いぐれぇわかんだろ!!」( ゚Д゚)ドルァ!!そ、そんな曲がりも許されないのですか・・
まぁ確かに多少斜めに入っている・・でも
あんだけ蹴ればどんな打ち方しても外れるだろ?
斜めなのはあまり関係無いような・・
イトキン課長「全台やりなおせ。」竹本店長「え?全台・・です・・か?」イトキン課長「そう。ぜ ん だ い !」ちょ!傾斜の件はどうなった?
もうどうでもよくなってね?
結局、イトキン課長の機嫌が悪い原因は分からないまま、
作業に取りかかりました。
終わってみれば・・・
開店10分前・・・
ふっ、ふざけるな!ウワァァァンヽ(`Д´)ノ
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