この菅野部長は、どんな理由があったかは分からんが、
なんとか社長の遠い遠い親戚になって、
我が会社の
患部 幹部にのし上がった。
いわゆる、お情け幹部である。
菅野部長伝説 1
竹本とのミラクルコンボ。敵状視察は今も昔も戦いには欠かせないものである。
もちろんパチンコ業界に於いても、常日頃から行なうもの。
近隣店鋪に赴き、パチンコのスタートやベース、時間があればTYなども見る。
その他イベントやその演出など、実に多岐にわたり調べることが必要である。
そんなある日、私がまだ役職になりたてのホヤホヤの頃。
役職と言えば店長の代理みたいなもので、店長がいなければ
その時間帯は責任者であり、相方が来るまでは意地でも
お店を守らなければならない訳で。
店の全てを把握し、店長に報告する義務がある訳で。
で。
緊張しながらも、やっとこさ朝の開店を済ませ事務所でホッと一息。
電話がおもむろに鳴りだす。
私「はい、○○○○三沢店です。」
菅野「あ〜!クロノスくぅ〜〜〜ん?」
相変わらず高い声。無駄に語尾を伸ばすこの喋り方は
いつ聞いてもイラッとする。
私「はい、そうですけど・・・」
菅野「あのさぁ〜〜、隣の店今日開店だから見てきてよ〜〜」
私「はい。分かりました。早番が終わったら行ってきます」
菅野「え〜〜!今行ってきてよぅ〜〜〜!」
今かよっ!!?なんだこいつ。今現時点でのこの店の責任者は誰だと思ってけつかる。
もし私が店を離れている時に何かあったらど〜する?
私「すみません。今は店から離れられないので。」
菅野「だいじょう〜〜ぶだよ〜〜〜!」
・・・何が?言ってる意味が分からん。
店から責任者が居なくなったら問題だろ!?
あまりにも言ってることがおかしいので、
こいつの脳みその成分をちょっと調べてみた。
解析結果。
50%のミジンコと
30%の犬のうんこと
10%のカニミソと
10%の隕石で
できています。と、わりとリアルな結果が出ました。
でも、
そんなことは一切酌量する訳がない。
私「すみません。それはできません」
菅野「あっそ。分かった」
プ−プープー・・・
相変わらず無理難題を押し付けやがる。このブタ長さんは。
数分後・・・
また電話が鳴りだす。
私「はい、○○○○三沢店です。」
竹本「あ!クロノスか?」
私「はい。そうです」
竹本「お前さぁ〜、さっき菅野部長を怒らせたのか?」
私「そんなつもりは・・・」
竹本「なんか部長がキレて電話よこしたんだけど?」
私は事のいきさつと理由を話した。
竹本も一応店長と言う地位にある。
お店の事は誰より大事に思っているのが店長ってもんだ。
竹本でもこのくらいの判断は誤らないだろう。
きっと竹本も「それはないでしょ!?」と部長に異議を唱えたに違いない。
ばーか!ばーか!ブタ長!
俺が正しいんだよ!
お前なんか丸焼きにして、スモールライトで小さくしてやるっ!
と心の中でそっと勝利を確信し、
私「・・てことなんですよ。店長はどう思います?」
竹本「それもわかるけどさ〜・・部長の言うこと聞けよ!」
何ぃ!!??お前が行け。うんこ店長。
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