フケ男は来店すると、まず軽くウォーミングアップをする。
ひたすらホール内を歩く!歩く!歩く!
従業員より歩く!
そして、体が温まった頃私の所に来て、
フケ男「お〜う!相変わらず出ねぇ店だな〜!」
私「またぁ〜、お客さん打ってないじゃないですかぁ〜」(  ̄ー ̄)
フケ男「・・・・(ほ〜ぅ、言うねぇ)」(・∀・)ニヤニヤ↑みたいな顔をしている。
ここで彼は一度セコンド(他の常連の隣の席)に戻る。
次に彼が席を立った時、
戦いの火蓋が切って落とされる!!
数分後、彼が席を立つ!!
ROUND1 FIGHT!!щ(゚д゚щ)カモーン
フケ男がこちらに向かってくる!!(・∀・)ニヤニヤ
私はそれを横目で確認し、島の奥にさり気なく向かう。C= C= C= C=┌( ・_・)┘→→→
そして、端まで行くと島の中を確認すると同時に、フケ男の位置を確認。
お、追って来ているっ!
C= C= C= C= (・∀・)ニヤニヤ私は目を合わさずに、そのまま隣の島へ入り、また手前へと戻ってくる。
・・・(逃げなければっ!!)
・・・
そう、フケ男が来店したときからこの店は「リアルクロックタワー」になっている。
いわゆる生死を賭けた
「鬼ごっこ」である。
彼に捕まったら最後、まずはグレートモルボル級の
「臭い息」を喰らい、
意識が朦朧としている所に間髪入れず
「死の鱗粉(フケ)」で追い討ち。
そして、この最凶コンボが無限にチェインする。
悪魔をも凌ぐヤツである。
この勝負は、いかにさり気なく逃げ、いかにさり気なく追うかの勝負。しかし私には業務をこなすというビハインド。
正直かなり厳しい戦いである。
さて、話を戻して、
島の手前に戻って来た私は、またさり気なく位置確認・・・
しかし、そこにはフケ男の姿は無い・・
しまったぁ!!よりによって見失ってしまった。
このままではまともに業務ができないっ!
なんとか探さなければっ!
隣の島をそぉ〜っと覗く・・|д゚)
いない・・・
そしてまた隣の島・・|д゚)
いない・・・
も、もしかして・・・セコンドか?
・・・・|д゚)
いたっ!!
(・∀・)ニヤニヤ
彼は私の姿を確認すると常連に何か一言って立ち上がる!!
ヤバい!見つかった!!(|| ゚Д゚)私はフケ男を見失わないように逃げる!!======Σ(゚Д゚;≡;゚д゚)
やはり・・追ってくる!C= C= C= C= (・∀・)ニヤニヤ
しかし!ここで思わぬアクシデント!!!!!
呼び出しランプである。私の会社では呼び出しランプは家族の危篤と同じくらい緊急である。
行かない訳にはいかない・・・
急遽進路を変え、そしてフケ男から目を離しお客の元へ・・・・
トラブルの対処をしていても、私のフケ男GPSはフル稼動。
フケ男の現在位置予測や私の逃走ルートを何十通りと割り出す。
トラブル対処が終わり、ここで運命の2択。
ここは島のちょうど中央。
奥に行くか・・・
手前に戻るか・・・
この位置からフケ男の位置は確認できない。
しかし、フケ男GPSでは奥に行った方が遭遇確率は低いと判断。
恐る恐る奥に進む・・
フケ男は・・・
いない!!!! フケ男はGPS通りにセコンドにいた。
目があっても、隣をさり気なく通過しても反応無し。
どうやら諦めたようだ・・・
そしてフケ男は店を出ていく・・
勝った・・・ 。・゚・(ノ∀`)・゚・。
私は勝ちを確信し、通常業務に専念すべくセコンドから4つ離れた担当の島に戻った。
担当の島に入り、空き缶などを回収。
そのままゴミ箱に行くため、島を出た。
しかしそこには・・・
「よう!」(・∀・)ニヤニヤフケ男!!!!ヒイィィィ!!(´Д`ノ)ノ
カランカラン・・・
空き缶の落ちた音が響き渡る・・・
クロノス(当時25歳)
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