その業者さんは、カメラなどの設備業者で、
カメラが壊れた時はいつでも電話をして来てもらいます。
私「もしもし。カメラが壊れたんで、見に来て下さい」
業者「はい。わかりました〜。今から行きますね」
ね、速いでしょ。
電話して直ぐ来てくれるんですよ。
電話だけ聞けば。
しかしこの業者、その後2、3日経っても来るどころか
連絡すらよこしません。
もちろんこちらも黙っている訳にはいかないので
催促の電話をします。
私「いつ来んの?」
業者「あ〜、今日行こうと思ってたんすよ」
私「どうせ、ウチの店は後回しなんでしょ」
業者「そんなことないですよ〜」
私「忘れてたんでしょ?」
業者「あ、バレました!?」
カミングアウト!?すんな。ボケ。
私「正直で良いんだけど、仕事しっかりしろよ」
業者「仕事してますよ〜」
私「んじゃ早く来いや」
業者「はいはい〜今から行きますね〜」
なんて、ウルトラ脳天気野郎なのです。
しかし、この業者はマイ店の創立からの長い付き合いで、
緊急のトラブルの殆どを無償でやってもらっているので、
文句もあまり言えないのです。
そんな業者(以下高橋)は、たまに変な提案をしてきます。
お店に電話をしてきて
高橋「クロノスさん。提案があるんすけど」
私「何?」
高橋「植え込みにチューリップ植えませんか?」
私「チューリップ?・・いいかも・・・」
高橋「でしょ!?多分来年の春は凄いっすよ!」
どこが凄いかサッパリ。
私「チューリップのどこが凄いの?」
高橋「え!?だって千株植えるんすよ」
千株!?少し頭が噴き飛んでますよね。
ネジが300本くらい抜けてますよね。
しかもウチの植え込みに千株も植えられないですよね。
高橋の頭の中が千株のチューリップですよね。
パカパカ開いてますよね。
死ねかアホですよね。
ですが、折角の提案を無下にしては可哀想なので、
心優しい私は遠回しに否定をする訳です。
私「私の一存じゃ決められないから、今度会議で提案してみるよ」
(しないけど)
高橋「大丈夫!大丈夫!」
私「何が?」
高橋「コッソリやればバレないって!」
来年バレるって・・・
私「それに、土だって新しくしないと。」
高橋「そんなの軽トラに乗って山から持ってくればいーじゃん」
私「勝手に持って来たら怒られるでしょ。」
高橋「コッソリやれば大丈夫。夜中に」
夜中って、殺す気か!?
今の季節は熊がイッパイいるんです。
食料求めて山から下ってくるんです。
そんなんで熊に食われても情けないだけじゃん。
テレビのニュースで、
アナウンサー「昨日夜中に熊に襲われる事件がありました」
女子アナ「昨日深夜2時頃、○○山で男性が熊に襲われ、骨以外を全て
食い尽くされた姿で、今朝骨だけ発見されました。」
アナウンサー「話によると、男性はチューリップを植える為の土を盗みに
山に入った所を後ろからガウガウガーとやられて食われた模様」
女子アナ「全く、気狂いですね」
アナウンサー「ええ、チューリップを千株なんて気狂いですね」
女子アナ「はい、では次のニュースです」
なんて放送されちゃうじゃん。
俺ってアホじゃん。
私「いや、この時期熊がね・・・」
高橋「大丈夫だって。まぁその話も含めて、明日の夕方行きますね」
と言って電話を切ったのが昨日の午後6時。
今日、只今午後8時。
未だ来ず。
早く来いや。
(イライライライライライライライラ)
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