短編です。
暇な時にでも読んで下さい。
暇じゃない人は仕事して下さい。
興味のない人は飛ばして下さい。
昨今、世の中では「デジハネ」(アマデジ、ハネデジ)が業界で猛威を振るい、
どこのお店に行っても結構な稼動を叩き出している今日この頃。
デジハネは出玉が少ない為、お客さんはこぞってテンテコ盛りをするわけで。
ドル箱も下皿も上皿もコンモリで「もう一杯だろこんちくしょう」と思いつつ、
箱を持って行っても「ふっ、まだ入るわい小僧が!」と言わんばかりの猛烈許否。
「いいんですか?大将?」と目配せを送るが「まだまだ青い!」と鼻であしらわれ、
すごすごと退散してくる始末。
盛りたきゃ好きなだけ盛ってくれもかまいません。
んで、
そういう人って良く出るんです。
デジハネで粘りに粘って気が付けば5箱。超大漁です。
そんなお客は本日の収穫に大満足し、ホクホク顔でこう言います。
お客「玉運んでくれや」
仕事です。私の豪快な腰使いの見せ所です。
が、
良く見ると縦に積まれたテンテコ盛りのドル箱の端から、
積載限界を突破した玉があちこちから溢れ出そうと覗いているのです。
1mmでも動かせば飛び出る勢い。ですが、その為に1箱づつ運んでいたら
いつまで経っても終わらないので、細心の注意を払い2箱づつ運ぶ事にしました。
胃に穴があき、髪の毛も白髪になってしまう程のプレッシャーの中、
よいしょとドル箱を持ち上げる。
ポロッ
あ、こぼしちゃった。
お客「チッ!」
え〜と・・その・・あれだ、
今直ぐドル箱を全部ひっくり返して
その上でお客を腹でダイビングさせたいという
震えるほどの強烈な衝動に駆られたのですが、
私は一体どうすればいいのでしょうか?
(銀玉腹ダイビング)
気が向いたらドウゾ。